濁してるの誰?平均律と純正調 †
平均律と純正調はこんなに違うんだよって事を頑張ってエクセルで計算してグラフにしてみた。ピアノは平均律よりも若干広くなるのでこの通りじゃないんだけども先日の本を読んで愕然としたのがこれ。なんてこった、こんなに違うんだ!
例えば単音楽器数人でメジャー和音を鳴らすとき、M3の音を弾いている人は平均律よりも若干下げ、5thを弾いている人は平均律よりも若干上げることで全く濁りの無い和音を奏でることができる。おそらく、合奏に慣れてる人は当たり前のようにやってることだと思う。ピアノには出来ない。オーケストラには当然のようにピアノがない。オーケストラに入るなら純正調で弾けるようになってから出なおしてこいという事である。ピアノ誕生から3世紀たった今もそれは実現していない(というか目指してない)。「ごめんピアノ、この楽団、純正調用なんだ」。考えて見ればピアノ協奏曲はアグレッシブな試みなんだなぁ。「え、ピアノ協奏曲っすか?管弦の俺らちょっと調子狂うなぁ、ま、いいですよ、平均律で合わせてあげますよ(笑)」的なノリなんだろうか。ジャズのビッグバンドですら、ピアノだけが唯一純正調を弾くことが出来ない。ピアノを毛嫌いせずに入れてくれてるビッグバンドはなんて関大なんだろう、というかベイシーやエリントン等ピアノが主要な位置で育った文化でもあるか。今までずっとピアノって楽器の王様だと思っていた自分にこの情報は青天の霹靂だった。
ピアノでごめんなさい >w<