MZ-RH1使用感まとめ †
MZ-RH1とはHiMD(MDの4倍録音できる)の使えるSony製品のポータブル録音機です。このページは同じような用途で録音機を探している人の参考になれば幸いです。
そもそも欲しかった物 †
やりたかったことはアコースティック演奏の録音、主にジャズ演奏です。箇条書きでまとめてみました。
- 車を持っていないのでバックに入れて持ち運べるサイズ。軽ければなお良い。
- 録音する場で電源が取れない場合もあるのでなるべく電池が長持ちする方が良い。
- 携帯プレーヤーとしての機能は期待しない。
- 録音した音をパソコンで編集したい。
- 外部マイクが使える。
比較製品 †
元記事はD/2006-05-29の日記です。
ポータブルMD録音機 †
はじめはこれを買おうと思っていました。新品の相場で18,000円〜22,000円でした。
ポータブルHiMD録音機 †
- 音が良いらしい。
- SonyとOnkyoだけが製品をだしている。ポータブルはSonyのみ。
- 1GのMDが700円〜800円くらい。安い。
- 動作音はあまりしないらしい。MDに比べると静かなようだ。
- MZ-RH1
- 2006年4月21日発売
- 1GB-MD最高音質録音時の最大記録時間:1時間34分
- MZ-RH10と比べてもMZ-RH1の方が音が良いらしい。
- 現在の相場 35,000円〜40,000円。しかし希少なためなかなか手に入らない。
- MZ-RH10と比べて、型番はこちらの方が若いが、MZ-RH1の方が新製品である。
- MDに保存した音楽をパソコンに移し替える装置として有効。
- 録音設定が保存できる。
- 関連:もちろん買ったヨ!! ソニーのHi-MDウォークマン「MZ-RH1」スタパ齋藤さんのレビュー記事。
- MZ-RH10
シリコンオーディオプレイヤー †
このごろ流行っている携帯プレーヤーです。主に移動中の再生用途に作られていて、録音機能はおまけ程度の物が多い印象でした。
- 録音したときの音はあまり良くないらしい?
- 掲示板などで語られている「iFP」とはiRiver iFPシリーズの事。iFPが注目されているのはモデルチェンジに伴う旧モデルの値崩れによる。
- 大抵のプレイヤーがLine Inを装備している。Mic Inを装備しているプレイヤーはほとんど無い。
- 電池を使うマイクの場合Line Inにさしても録音できる。電池を使わないパッシブマイクをLine Inに入れてもまともに録音できない。
ICレコーダー †
SDプレイヤー †
- EDIROL R-09
- 35,000円〜40,000円。
- 2006年4月28日発売。現在なかなか手に入らない。
- 2GのSDカードまで使える。
- 同じように使っていても、MZ-RH1の方が電池の持ちが良いらしい。
HDDプレイヤー †
購入した物 †
- Sony MZ-RH1
- ソニーステーションで限定販売していたブラックモデルを定価で買いました。
- オプションの3年保証をつけました。
- Sony ECM-MS907
- ダイナミックピンマイク。単三電池が中に入っている。8000円くらいでした。
- HiMDカセット3枚組
使用感 †
実際に使用した感想は、とても良いです。感想をD/2006-06-14にも書いています。
録音する †
評判通り音はとても良いです。そりゃPCMで撮れば音は良いでしょう。このサイズでPCM録音出来ることは喜ばしいことです。心配していた電池ですが、ディスク2枚分(3時間)フルの録音に耐えました。実際に最高で何時間まで録音できるかはまだチャレンジしたことがありません。
日頃のセッティング †
- PCMモードで録音。
- マイク感度はLowで使用。
- デフォルトのマイク感度Highだとノイズキャンセラーが掛かったような不自然さが出るのでLowにしています。
- Sync RecはOff
- 録音ボタンを押してから最初にスレッショルドをこえる音が入ってきたタイミングで録音スタートさせる機能です。私もそうですが、だいたいの人はこの機能をオフにして使っているようです。
パソコンと繋いで使う †
MZ-RH1はUSB2.0に対応しています。
転送速度が遅い †
転送は遅いです。パソコンへの転送にはSonic Stageという付属ソフトを使います。こいつを使うと録音した曲をWAVEファイルとして扱うことが出来ます。1Gフルに録音したデータをSonic Stageを解し、USB2経由で転送しても30分程かかります。
関連記事をD/2006-06-27に書いています。
転送速度検証 †
- USB2.0(High Speed Mode)の最大理論値
- 480Mbps
- USB1.1が対応しているFull Speed Mode
- 12Mbps
- Low Speed Mode
- 1.5Mbps
転送実験その1 †
HiMD 1Gメディアにまるまるフル録音した物を転送してみました。
- パソコンのスペック
- CPU:Celeron2.80G、メモリー512MB
- インターフェイス
- 転送ソフト
- ファイルサイズ
- 転送時間
- 転送ビットレート
- 483k/bps
- USB2.0(High Speed Mode)理論値の 0.1% (1/993)
- USB1.1(Full Speed Mode)理論値の 4% (1/24)
- Low Speed Mode理論値の 32% (1/3)
転送実験その2 †
エクスプローラー経由でのファイル転送です。
- パソコンのスペック
- インターフェイス
- 転送ソフト
- ファイルサイズ
- 転送時間
- 転送ビットレート
- 1.06M/bps
- USB2.0(High Speed Mode)理論値の 0.2% (1/452)
- USB1.1(Full Speed Mode)理論値の 8.8% (1/11)
- Low Speed Mode理論値の 88% (1/1.4)
MDをストレージとして使用可能 †
また、MDメディアのデータストレージとしても使えます。Sonic Stageを立ち上げていない状態で本体をWindowsに繋ぐと自動で外部記憶装置として認識されます。ただしエクスプローラー経由でMP3を転送してもMZ-RH1本体から曲データとして再生することはできません。そういう用途で使いたいならSonic Stage経由させてねって事なのでしょう。従来の60分/70分/80分のMDもストレージとして再利用できます。74分のMDで270M保存できます。ちょっとしたデータのバックアップに便利かもしれんね。(ただしMDにバックアップしたデータのリカバリーにはMZ-RH1が必要です!)
その他の使い方 †
再生速度を変更して聞く †
説明書には載っていないと思うのですが、再生速度を変更することができます。やり方はリモコンのDISPLAYボタンを長押しすると「スピードコントロール」というメニューがでてきますので再生ボタンを押して確定すると再生速度を選べます。再生速度は以下から選択できます。
-50%(速度1/2)、-40%、-30%、-20%、-15%、-10%、-5%、0%(標準速度)、+5%、+10%、+15%、+20%、+40%、+60%、+100%(速度2倍)
スピードコントロール設定中は本体ディスプレイに「sc」の文字が出ます。
リモコンからスピードコントロールを設定しているところです。
関連記事 †
コメント †