Cメロ譜はコードが書いているものの、残念ながらコードはすべてを語っていない事がある。コード自体も省略されているということだ。
演奏上テンションを加えたり、コード自体を変えたりすることは可能だ。TPOをわきまえながらカッコいいコードに変えていければ素敵な演奏になるだろう。
I、IVをM7, M9にする †
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メロディーが1度の時にM7は濁る場合があるので耳で判断するのが良いと思う。メロティーが1度の時は6thも良く響くと思う。
IIm, IIIm †
IIm、C調でいうDmは9thを入れるのも良いだろう。
IIIm、C調でいうEmはダイアトニックスケール上ではフリジアというスケールになり、9thを持っていない。これを割と無理を言って9thを入れると、スケールはドリアになり、一時的に転調したような響きになる。ノンダイアトニックスケールになり大胆なアレンジの部類になるでしょう。
ドミナントにテンション入れる †
ドミナントではいくつか変化のパターンがあって、♮13thをもつコードはメジャートニックを予感させる。マイナートニックに解決する場合は♭13thを含むコードにしておくと自然な感じになる。♭13thを含むコードからメジャートニックへの解決は違和感ないが、♮13thを持つドミナントからマイナートニックへの解決は独特の響きになるので事前に響きを確認しておこう。
Cメジャーに解決するG7に♭9thと13thを入れてコンビネーションオブディミニッシュ(♭9、♯9、♯11、13)にした。G7の13thの音(ミ)がCの3度(ミ)と同じ音になっている。これにより、G7自体がCメジャーへの解決を予感させる。
Cメジャーに解決するG7に♭9thと♭13thを入れてハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ(♭9、♭13)にした。G7の♭13thの音(ミ♭)はCmの3度(ミ♭)と同じ音程になるものの、Cメジャーの3度(ミ)への解決感が強調され自然に響く。
Cマイナーに解決するG7に♭9thと♭13thを入れてハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ(♭9、♭13)にしてCmに解決した。G7の♭13thの音(ミ♭)はCmの3度(ミ♭)と同じ音程になっており解決感も良い。
Cマイナーに解決するG7に♭9thと13thを入れてコンビネーションオブディミニッシュにした。G7の13thの音(ミ)がCの3度(ミ)と同じ音になっているが、Cメジャーに解決せずにCmに解決している。解決感には独特の浮遊感があり、特殊な響きであるように思うが、あえてこの浮遊感を好んで使用する作曲家もいる。
このようにダイアトニックや、時にノンダイアトニックスケールにその場で編曲して演奏することもされる。行おうとしている編曲が一般的なのか大胆なのかの距離感をつかめるとより幅が広がるでしょう。