「すみません」より「ありがとう」

常磐線各駅停車の車内にて、ある駅で隣に座っていたお兄さんが立ち上がった後の座席に携帯電話が置き去りにされていました。座っている内に、知らずにポケットから滑り落ちたのでしょう。気づかずに降りようとするところを「すみません、携帯電話落としましたよ」と呼びかけると、お兄さんは「すみません」とお礼の言葉を返しながら、落とし物を受け取って電車を降りていきました。

今思えば、ここでも「減点方式の日本人」の一面が出ているように思います。僕は特に意識はしていなかったけれど「(あなたの日常に割り込んで)すみません」というニュアンスの発言だったろうし、相手のお兄さんも「(常識人ならするはずのない落とし物をしてしまい)すみません」もしくは「(私が落とし物をしたが為にあなたに迷惑をかけてしまい)すみません」といったニュアンスでの発言だったと思います(考えすぎ?)。

僕も感謝の意を伝えるべき場面で「すみません」と言ってしまっています。そして言ってしまった度に「ありがとう」と言うべきだったと後悔します。先のやりとりも「携帯電話落としましたよ」「ありがとう」で良いです。とても良いです。両者のやりとりを比べてみると内容こそ同じなのに印象がぜんぜん違います。

最近思うのですが、「ありがとう」って言葉は思ってる以上の影響力を持っているようです。以前「プラス表現とマイナス表現」についてふれましたが(D/2005-11-13)、これに当てはめると「ありがとう」ってやつは特A級のプラス表現です。言う方にも、言われた方にも、傍観的第三者にすら、ほんのり気持ちよさが残ります。特に実感は無いかもしれないけど、僕の体験から、少なからず影響しているように感じます。プラス方面に。これはすごいことです。

僕も気をつけて少しずつ直していくから、だからみんなも感謝の気持ちを伝えるときに「すみません」って言わないで「ありがとう」って言おうよ。気持ちがストレートに伝わるからさ。

ありがとう。



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Last-modified: 2005-12-12 (月) 03:08:34 (5672d)