** Cメロ譜の弾き方(1) [#b85e6fff]
> メロディーとコードだけ書いてある譜面をCメロ譜といいます。書く量が少なく済み、ほとんどの意図が伝わる利点がある汎用性の高い形式です。そのかわり演奏時には省略されている部分を復元する必要があります。今回はCメロ譜をピアノで弾いてみよう!

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> 例としてポップスっぽい曲をあげる。Cメロ譜だとだいたいこの程度の情報量が普通だ。正直にコードを弾いてみると以下のようになる。
> 例としてポップスっぽい曲をあげてみましょう。Cメロ譜だとだいたいこの程度の情報量になります。正直にコードを弾いてみると以下のようになるでしょう。

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> 左手はコードトーンの1,3,5を忠実に弾いた。これで要件は満たしている。しかし実際に弾いてみるとすぐわかるが、''下の和音が濁ってしまう''。低い音が濁る下限をローインターバルリミットと名前までつけられた現象があり、1小節目のド、ミは限界を越えていると言えるだろう。では濁らないように左手パートをまるまる1オクターブ上げてみると、確かに濁らないが、今度は''ベース感が薄れてしまう''。
> 左手はコードトーンの1,3,5を忠実に弾き要件を満たしました。しかし実際に弾いてみると''下の和音が濁ってしまう''ことに気がつくでしょう。低い音が濁る下限をローインターバルリミットと名前までつけられた現象があり、1小節目のド、ミは限界を越えていると言えるでしょう。では濁らないように左手パートをまるまる1オクターブ上げてみると、今度は''ベース感が薄れてしまいます''。

> ベース感を出し、かつ濁らないように弾くにはどうしたらいいだろう。

> 正解はド、ミ、ソの部分の3度の音をオクターブ上げて10度にし、ド、ソ、ミにします。これで前述ので2つの条件を満たすことができます。しかしこれは問題があり、ドからミの''10度はほとんどの人は片手で弾けない''のです。そこで、ドソミの10度和音は分散和音にします。(片手で10度が弾ける方はおめでとう、あなたはその天賦の才能を持ってこの解説の前半をまるまる飛ばすことができます)

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> メロディーとかぶらないように、ベース音はオクターブ下げた。さっきよりもさらに低い音を使っているにもかかわらず十分分散しているので和音の濁りはないだろう。ポップスっぽい曲ならこの10度のアルペジオだけでもそこそこのクオリティーで弾くことができ、汎用性が高い。「とりあえず10度でアルペジオ」は基本として身につけておこう。
> メロディーとかぶらないように、ベース音はオクターブ下げました。初回よりもさらに低い音を使っているにもかかわらず和音の濁りもありません。

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