history-search-backward と history-search-forward でヒストリー補完が行えます。
bindkey -k up history-search-backward
bindkey -k down history-search-forward
これでヒストリー補完をしてみましょう。現在以下のようなコマンドヒストリーの状態です。
107 2:58 ls
108 2:58 mkdir test
109 2:58 cd test
110 2:58 vi hoge.c
111 2:58 cc -Wall -g hoge.c
112 2:58 vi hoge.c
113 2:58 vi hoge.h
114 2:58 vi Makefile
115 2:58 make
116 2:58 h
この状態で "v" だけ打ってから上キーでヒストリーをたどってみるとヒストリー中の "v" から始まるコマンドのみで絞り込まれます。
v[up]
vi Makefile
vi hoge.h
vi hoge.c
もちろん "vi h"まで打った状態でヒストリーをたどるとさらに絞り込まれます。
vi h[up]
vi hoge.h
vi hoge.c
これだけでもtcshを使う価値は十分すぎる程にあると言えるでしょう。tcsh使いたくなってきたでしょう。ニヤニヤ。早速.cshrcに history-search-backward と history-search-forward のbindkeyを書き足しておきましょう。