ドミナントとは? †
- ドミナントはコード機能の名前で、「不安定」を意味するようです。なぜ不安定に聞こえるのかという疑問には、生理的にそのように聞こえるのだからしょうがない、と考えるようにしています。
- ドミナントはトニックへの解決を促す響きを持っているようです。ある7thコードが結果的にトニックに解決していたからドミナントだった、と見なすのか、7thコードだったらすべてドミナントと見なすのか、は鶏卵的理論ですね。前者は理論的にはきれいに見えますが、何か釈然としない物が残りますし、後者はブルースで使うコードがすべてドミナントになってしまい、説明がつかなくなってしまいます。とにかく、ドミナントとは「トニックへの解決を促す響き」を持っていると言われています。
ドミナントの条件 †
- ドミナントとして機能する条件として「増4度音程」を含んでいる事があげられます。ダイアトニックコードの内、コードトーンに増4度音程を含んでいるコードはVのミクソリディアとVIIのロクリアだけです。これら両方ともドミナントです。
- たとえばサブドミナントマイナーは「トニックへの解決を促す響き」と言えますが増4度音程を持っていないため定義上ドミナントではありません。
ドミナントの代理コード †
- 以下の条件を逸脱しない範囲でアレンジの手段として代理コードが使えるようです。
- トニックへの解決を促す響きを持つ。
- コードトーンに増4度音程を含む。
- 代理コードは以下の条件で決定できます。
- メジャー(I)に解決するドミナントの場合
- V7(#11) Lydian7th
- V7(b9) Harmonic Minor Perfect Fifth Below
- V7(#9,13) Combination of Diminish
- V7(#5,#9) Alterd
- V7(#5,9) Whole Tone
- マイナー(Im)に解決するドミナントの場合
- V7(b9) Harmonic Minor Perfect Fifth Below
- V7(#5,#9) Alterd
- V7(#5,9) Whole Tone
ダブルドミナント(ドッペルドミナント) †
- 連続したドミナント進行の意味で「II7 - V7 - I」という進行を指します。
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