Cメロ譜の弾き方(6)

例としてポップス調の曲を用意した。[A] 8小節、[A’] 8小節、[B] 12小節、[A'] 8小節のAABA型。これを弾いてみよう。(クリックで拡大、ex1.pdfをPDFでダウンロード

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冒頭、[A]の8小節が形を少し変えて2回でてくる。2回の繰り返しは単調にならないように、1回目は静かめに、2回目は少し気分を上げて弾いてみようと思う。1回目のAを静かめの感じで以下のように弾いてみた。

A-melo1.png

1小節目はCM7にした。メロディーが6thから始まっており、出だしのM7、3、6がそれぞれ4度音程になっていてかっこいいじゃない。

5小節目のFも同じで、M7、3、6の4度音程を使った。次の小節がDm7なので、4拍目にEm7を経過的に入れてみた。

7小節目のDm7/Gは Gsus4 の派生なので、3rdの音(シの音)は弾かない方が良い。が、この場合はメロディーが4thを使っていないので(Gsus4である強い理由がみあたらない)、ピアノソロで弾くならここをG7に変えてしまっても問題ないかもしれない。今回はDm7/Gのまま弾いたので左手のアルペジオは3rdを避けて弾いた。

8小節目のG7は♭9のテンションを入れた。ドミナントにとって♭9への変化はポテトチップスに手をのばすように容易だ。(※ちなみにこの場面のスケール候補はHMP5かコンディミかオルタード)

余談だが4小節目のE7もメロディーが♭9を経過しているところ、これを試しに♮9に無理やり変えてみたら、どこかで聞いた曲みたいになった。

A-melo3.png

予め運指を決められないこともあり、やや不自然な運指をしなければならない場面もでてくるだろう。今回の場合右手小指が連続する場面がでてきたが、これはやむを得ないのではないと考える。やむを得ないので頑張って小指を酷使して弾くのだ。手が小さいので仕方ない。

A-melo2.png

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Last-modified: 2010-08-30 (月) 04:08:39 (4987d)